インフレとデフレはいったいどっちがいいのでしょうか。
2022年からは円安とインフレが加速し、生活費が高騰しています。
みなさんの家計も電気代が上がったり、食費が上がったりしているのではないでしょうか。
インフレには物価上昇というものが付き物です。
逆にデフレとは物価は安くなります。
じゃあ、デフレの方が良い?ってこと。
こう思う方も多いと思います。
実際のところ今の日本は適度なインフレの方が良いとされています。
インフレとデフレには一長一短があります。
今日はそんなインフレとデフレについて書いていこうと思います。
✔こんな人おすすめな記事です
- インフレとデフレを知らない方
- インフレとデフレどちらが良いか知りたい人
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トレードスタイルはスイングトレード。
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目次
今の日本は適度なインフレが好ましい
今の日本に必要なのは適度な低インフレだと言われています。
日本政府もインフレ率2%を目標に掲げて政策を実施しています。
理由は、日本はバブル崩壊後からずっとデフレに悩まされいるからです。
1980年後半から日本はデフレ時代に突入。
株価や不動産価格が急落したことが要因と言われています。
実際に日本の日経平均はバブルで付けた高値をこの30年間更新できていません。
出来ていないということは=日本の成長が止まっているということになります。
今の日本が一番望んでいるのは経済を活性化させることということです。
なぜ今の日本に適度なインフレが必要かはインフレとデフレの性質を知れば分かります。
インフレとデフレについて詳しく書いていきます。
インフレとは
インフレとは、経済の状況において物価が継続的に上昇し、通貨の価値が相対的に減少する現象を指します。
簡単に言えば、同じお金を使って購入できる商品やサービスの量が減り、結果的に物価が上昇することを意味します。
具体的な例を挙げると、10年前に100円で買えた商品が現在では150円に値上がりしている状況がインフレの典型的な例です。
これによって、私たちは同じ商品やサービスを購入するためにより多くのお金を必要とすることになります。
インフレのメカニズム
需要と供給の関係がインフレに影響を与えます。
需要が供給を上回る場合、商品やサービスの需要が高まり、価格が上昇します。
例えば、人口が増えたり所得が上昇したりすると、需要が増えて供給が追いつかなくなり、結果的に物価が上昇することがあります。
また、生産コストの上昇もインフレを引き起こす要因です。
ウクライナ戦争で原油などの資源の高騰などがこれに当てはまります。
労働力や原材料の価格が上昇すると、企業は生産コストを上げざるを得ません。
そのため、企業は商品やサービスの価格を引き上げることになります。
さらに(中央銀行がお金の供給量や金利を調節する政策)もインフレに影響を与えます。
日本も実際にこの政策をやっています。
ゼロ金利と言って、金利を安くして借りやすくしています。
中央銀行が通貨の供給を増やすと、市場にお金が増えて需要が高まり、物価が上昇する可能性があります。
しかし、そのような政策をしても日本はデフレから抜け出せないのが課題です。
これらの要因が組み合わさることで、インフレが発生します。
またインフレには良いインフレと悪いインフレが存在します。
ディマンド・ブル・インフレーション
良いインフレのことをこのように言います。
日本が目指しているのもこれです。
簡単に言えば、需要が供給を上回り、需要の増加によって物価が上昇する現象を指します。
例えば、ある商品が人気となり、多くの人々がその商品を求めるようになると、需要が増えます。
すると、需要を満たすために企業は価格を引き上げることがあります。
この結果、同じ商品を購入するために必要なお金が増え、物価が上昇するのです。
このような現象が起こると次は会社の業績が上がります。
そうすれば賃金も上がります。
さらに需要が増す。
この繰り返して経済が循環し良い効果をもたらします。
コストプッシュ型インフレーション
悪いインフレのことを言います。
コストプッシュ型インフレーションとは生産に必要な原材料や資源の価格が上昇し、それに伴って商品やサービスの価格も上昇することを意味します。
しかし経済成長を伴わないインフレです。
この場合、物価上昇しても需要は上がらない場合が多いです。
逆に需要が冷え込み経済が循環しなくなります。
そうなることで給料は上がっていないのに、物価は上昇するので生活がしにくくなります。
ハイパーインフレーション
かなりヤバいインフレです。
お金が紙きれになります。
ハイパーインフレーションは非常に高いインフレ率が継続的に続く現象を指します。
通常のインフレーションと比べて、そのスピードや物価の上昇率が桁違いに高いことが特徴です。
例えば、ある国の通貨が急激に価値を失い、物価が急上昇する状況を想像してみましょう。
日々の生活必需品の価格が数日ごとに倍増したり、お金の価値が急速に低下したりする状況がハイパーインフレーションの典型的な例です。
実際にあるの?
あるんです。。。
✔ドイツ
貯金1000億分の1になったイメージ。
✔ジンバブエ
インフレ率2億3000万%。
月間約800億%、
例、毎日物価が2倍になるイメージ。
✔日本
1934-36年卸売物価が、1949年までに約220倍になったとし、1945年~1949年に約70倍になったそうです。
日本が目指しているのは経済成長もする適度なインフレってことだね。
デフレとは
デフレは、経済全体の物価水準が持続的に下落する現象を指します。
つまり、同じ商品やサービスを購入するために必要なお金が減少し、物価が下がる状態です。
デフレが発生すると、物価の下落によって消費者は将来の価格下落を期待し、消費を控える傾向が生じます。
それに伴い、企業の売り上げが減少し、投資も減少する可能性があります。
これによって経済全体の活動が鈍化し、景気後退や失業のリスクが高まることもあります。
例えば、ある商品の価格が年々下がっていくと考えてみましょう。
もしも明日、その商品が今よりも安くなるとわかった場合、人々は購買を延期するかもしれません。
その結果、企業は売り上げを減少させるため、生産を減らさなければならないかもしれません。
このような負のスパイラルが続くことでデフレが発生するのです。
デフレのメカニズム
デフレのメカニズムを理解するためには、需要と供給の関係を考える必要があります。
デフレは、需要の低下や供給過剰など、経済全体のバランスの崩れによって引き起こされることがあります。
需要が低下すると、企業は価格を引き下げることがあります。
これにより、物価が下落しデフレが進行する可能性があります。
デフレを例え話で説明すると、ある町のお祭りでたくさんの人々が屋台で食べ物を買っているとします。
最初はたくさんの人々が屋台に行き、商品が売れていきます。
しかし、時間が経つにつれて人々の食欲が減少し、需要が低下します。
屋台の人々は商品を売りたいため、価格を引き下げます。
結果として、同じ商品を買おうとしている人々が値段を競い合い、商品の価格が下がるのです。
このように、需要と供給のバランスが大きく崩れる。
またデフレが続きすぎるのもよくありません。
デフレスパイラル
デフレスパイラルとは、デフレが進行する過程で、消費者の需要低下や企業の投資減少などが相互に連鎖的に起こり、デフレが一層深刻化する現象を指します。
デフレスパイラルでは、価格の下落が消費者心理や経済活動に悪影響を与え、さらなるデフレを引き起こす負のスパイラルが生じます。
デフレスパイラルが進行すると、消費者は将来の価格下落を予測し、購買を先送りする傾向が強まります。
これにより、企業の売り上げが減少し、生産を減らす必要が生じます。
さらに、企業の収益の低下が投資の減少につながり、雇用の減少や賃金の低下などが発生する可能性があります。
デフレスパイラルは、消費者や企業の心理的な反応が重要な役割を果たします。
価格が下落することで、消費者は商品を購入するのを延期し、企業は価格競争に参入して利益率を下げることがあります。
このような相互作用が続くことで、経済全体のデフレが加速度的に進行します。
まさにバブル後の日本ですね。
今の日本に必要なのは低インフレ
以上のことから今の日本に必要なのは適度なインフレという結果になります。
30年間デフレに悩まされている日本にとっては特にそうです。
しかし、インフレ・デフレには一長一短があることも分かったと思います。
なので、必ずしもどちらが良いというのも決めにくいのも事実です。
実際に経済はサイクルが存在するので、デフレ、インフレはいずれは訪れます。
ただ、お互いその状況が続きするぎるのもよくということです。
デフレが続きするぎるとデフレスパイラルになります。
またインフレが続きするぎるとハイパーになる可能性もあります。
重要なことはどちらが良いかではなく、その状況でどのように対応するかが大切になってきます。
重要なことはどのように対応するか
例えば、インフレ中に現金を持っておくと資金の価値は下がります。
仮にあなたが現金を1000万持っていたとして、1年後物価が2倍になったとします。
ハンバーガーが100円から200円に値上げになってしまいました。
この場合、持っている1000万は変わりませんが、お金の価値は半分になってしまっています。
このようにどちらが良いかではなく、インフレ、デフレの性質を理解してお金を守ることが大切です。
今日の投稿が少しでも参考になれば嬉しく思います。
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